今週の松坂屋名古屋店第二画廊は「鈴木徹 作陶展」
志野の人間国宝・鈴木藏先生を父に持つ鈴木徹先生。
第三回目となる今展では、「森羅」をテーマに爽やかな初夏の香り漂う作品が並びます。
まず第2画廊のエントランスで皆様をお迎えするのがこちらの大きな大きな作品

↑「緑釉花器 『アオアラシ』」径47.5×高さ63.5㎝ 税込1,050,000円
ガス窯に入るギリギリの大きさで焼かれたこちらの大作は大迫力です!
割れることなく焼き上げることは実は至難の業。
作家の技術の高さが窺えます。

↑「緑釉花器 『アオアラシ』」 部分画像
「アオアラシ」(青嵐)とは、青葉の茂るころに吹くやや強い風のこと。
青々とした新緑の葉をつけた木々の間を吹き抜ける、爽快な初夏の風を感じられる作品です。
続いてはこちら

↑「褐釉花入 『麦秋』」幅12.0×奥行14.8×高さ29.5㎝ 税込168,000円
「麦秋」とは、秋に植えた麦が収穫出来る時期、初夏を表す季語。
釉薬の中の銅が発色して緑色になる「緑釉」に対して、
こちらは釉薬の中に鉄を入れることできれいな褐色が生まれる「褐釉」の花入です。
まっすぐ縦に伸びた褐色のラインは
今か今かと収穫の時を待ちわびる、麦の穂のようですね。
続いての作品も新緑の季節にぴったり!

↑「緑釉鉢 『田植花』」径35.5×高さ7.2㎝ 税込231,000円
「田植花」、つまり、田植えの頃に咲く花を表したこちらの鉢は
緑釉と黄瀬戸の釉薬が融合した作品です。
大きな花びらを咲かせた鉢には、季節のお菓子なども映えそうですね。
最後にご紹介するのは、「炎芸術」(No.110 2012夏 阿部出版)にも掲載された作品!

↑「緑釉壷」径24.5×高さ22.8㎝ 税込262,500円
細かい石を混ぜた泥をろくろで回しながらつけることで、
作品の表面にはとても豊かな表情が生まれます。
ろくろのラインと、釉薬の流れが交わる中に石の凹凸も加わり、
一つの作品の中で様々な濃淡の緑色を堪能することが出来る作品です。
『新緑の季節に山を眺めるのが好きです。
深緑、青緑の常緑樹の中に芽吹いた浅緑、黄緑の若葉。
万緑のなか無数に立ち並ぶ木々を眺めていると、神々しさすら感じます。
そして、私の頭の中には「森羅」という言葉が廻り始め、
すっかりその言葉に支配されてしまうのです。
「森羅」を辞書で調べてみると…
「無数に並び連ねること。天地の間に存在するもろもろのもの」とあります。
あまりに壮大で大きなテーマではありますが、
これを作品で表現できないものかと考え続けてきました。
こんな思いを感じていただけましたら幸いです。』 鈴木 徹
展覧会に先立ち、徹先生の工房で作陶体験をさせていただきました。

中央が徹先生。先生のお人柄もあって、楽しい一日となりました。

↑工房に並べられていた作品たち。
今週、一堂に展観しております。
ぜひ第二画廊にお越しいただき、「森羅」を全身に感じてください
「-森羅- 第三回 鈴木徹 作陶展」
2012年5/9(水)~5/15(火) 午前10時〜午後7時30分 *最終日は午後4時閉場
松坂屋名古屋店 南館6階美術画廊 TEL(052)264-3384(第二画廊直通)
(第一画廊は先週に引き続き「棟方志功展」を好評開催中!!)